まだ国鉄と呼ばれる頃のことです。大学生の時に北海道旅行に出かけ、ユースホステルを利用して北海道中を二週間以上旅行して回って、金沢へ帰る列車の中で帰りの運賃が不足してしまっていることに気づきました。
そこで列車の車掌さんに相談したところ運賃を立て替えてあげるから、金沢駅に家族の人にお金を持ってきてもらうように連絡しなさいと親切に処理してくださいました。お陰で何事もなく無事に帰ってこられました。列車や電車に関わる人に不快な思いをさせられたことはこれまでに一度もなく、いつも親切で丁寧な応対をしてもらっています。
日本の公共交通機関に関わる方達というのはきちんとした使命感を持ってお仕事をされている方がほとんどなのだろうと思います。重い責任と使命感というものが良い形で日本人の気質とも合っているのかもしれません。
北海道旅行のとても良い思い出の一つです。金沢駅で一緒に降りて改札口まで仲良く話しながら歩いた車掌さんの顔は穏やかで優しいものでした。
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