昔の街道に一里(今でいう四キロほどの距離)ごとに築かれていた土塚のようなもので、松などが植えられていたものです。
門松は冥土の旅の一里塚 うれしくもありうれしくもなし という一休禅師の狂歌があります。門松はお正月ごとに飾る縁起物ですが、それが飾られれば一年年を取るわけで死というものに一歩近づいたわけです。
先日氣視していたら「一里塚」というキーワードが伝えられてきたことがありました。人生の一つの節目に来ているよ、注意して進みなさいという意味だと思ったのですが、その節目というのは前述の狂歌のごとくめでたいものであるか、めでたくないものであるか人の取りようによって全く違った意味合いを持ってくるわけです。
素直に縁起物はめでたいめでたいと祝うべきなのだろうと思います。一生懸命誠実に自分の「生」というものに対して向き合って生きることが自分自身の中に一つ一つ一里塚を築いていくことになるのだろうと思います。
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