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2016年03月22日01:03

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『ルーム ROOM』

『ルーム ROOM』

 『ルーム ROOM』のジャパンプレミアに当たったので、普段よりも早起きしてポンギへ。
そのかいあってか(?)プレミア・ボックス・シートをゲットできた。
少し風が吹いてきたかな…。(笑)


 原作はエマ・ドナヒューの人気小説『部屋』。
実話がヒントになっている拉致監禁ものだが、事件性そのものに焦点はあてられてない。
作者曰くスキャンダラスな面にはあまり興味がなく、極限状態の母性や立ち直る力に惹かれたという。
登場人物はことごとく男性が頼りなく、女性に力強さを感じさせていたので、女性監督か女性の脚本家なのかと思っていたが、原作者が女性だったんだ。もっともドナヒューは映画の脚色も担当。
(邪推だが、この作家はどこかで男性不振を抱えているのではないか?)

 そう、これは母性の物語。

 不条理な拉致監禁は日本でも起きている。
社会的には犯人が逮捕され、被害者が解放されたら報道されることはめったにない。
しかし、現実には被害者にとってその先が重く辛い日々が始まる。
失った人生を取り戻すことは容易ではない。

 あまり詳細は語りたくないが、被害者は純粋に被害者なのかというキワドイ問いかけは痛いところをグリグリと抉り出す。
監禁された小さな<部屋>の中が閉塞感をよく表している。
外に出ないハンディカメラによるクローズアップ多用も息苦しさを強くする。
ドアの見せ方に工夫を感じた。
外と遮断するのもつなぐのもドア、この意味するところは大きいのではないだろうか。
作品のキーアイテムと言っても過言ではないかも。

 生まれてから外の世界をまるで知らない5歳の息子ジャックは、そんな苦境でも楽しみを見つけて適応していくのは子供の力なのかと感じるし、後々彼自身の助けにもつながっているように思える。
息子を守ろうと必死だった母が、その息子に救われる構成も良い。

 月並みな表現だが、主演二人にやられた。
青春時代もろくにないまま母にさせられたジョイを演じたブリー・ラーソン(『ショート・ターム』 )の迫真の演技に、作品の焦点となる息子ジャック役のジェイコブ・トレンブレイのまっすぐだけど繊細さを感じさせる顔つきなど印象に残る配役。
ウィリアム・H・メイシーやジョアン・アレンといった個性派バイプレイヤーが脇を固める。

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 上映後にブリー・ラーソンとジェイコブ・トレンブレイの登壇があった。
ブリーはアカデミー賞の後からすぐにキングコングの撮影に行っていたようで、受賞後の公式行事はこれが最初ということ。ジェイコブくんはバンクーバーかららしいが、時差に悩みを抱えていたようだ。
ただ二人ともに初来日ということで、かなりテンションが上がっていたようにも思える。
特にブリー・ラーソンは気軽にサインや写真撮影にも応じていて、スター気取りがないのが好感度大。

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どうかこのままのスタンスで行って欲しいと願います。(笑)
「日本で何を食べてみたいですか?」の問いかけに「全部」と答えていたのは正直だと思った。

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 ジェイコブ・トレンブレイが大の『スターウォーズ』ファンなのは知られているが、ポケモンも好きだというので、是非ともポケモンセンターに連れて行ってあげてください(と願う)。
ただ、当人は来日して釣り堀に行ったと話しているから、案外渋い趣味なのかもしれないな。

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 その後、日本人ゲストの菅野美穂が花束贈呈で登場。
はい、ご想像通りおそらく芸能事務所の肖像権とかなんとかの問題でここから先は(一般客は)撮影禁止です。
それはいいけど、寒い質疑応答は勘弁してほしいな。(苦笑)

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4月8日より公開
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