原題はInside Men。ワーキングタイトルはInsiders 。
日本はわざわざ重複する副題をつけないとならないのかな?
そこまで日本人の英語力はないの?
ふとそんな素朴な疑問を抱えながら足を運んだ。
『
インサイダーズ/内部者たち』
財界と政治家の癒着という昔から延々と語られる腐敗社会の暗部を描いて韓国ナンバーワンの記録を塗り替えたという娯楽作。
実力だけではどうにもならず、賄賂やコネがないと出世できない韓国社会のお国事情が観客動員に一役買っているのは間違いないだろう。
財界と政界をつなぐ橋渡しに大新聞社のトップが裏工作をするというどこまでもが腐りきった社会では上流階級の後ろ盾がないものは全て捨て駒にしかならない。
そんな捨て駒であるチンピラのアン・サング(イ・ビョンホン)と有能でも出世できない検事ウ・ジャンフン(チョ・スンウ)の逆襲が見もの。
未読だがWEB漫画が原作だという話で、かなり上手く実写映画化されているのではないか。
(日本も漫画の実写映画化は多いが、韓国の方が成功しているケースが多いように感じる。)
同じ漫画ということで言えば、それとなく
『サンクチュアリ』(史村翔原作、池上遼一作画)を思い出した。
二転三転するスリリングさと「そこまでやるのか」というバイオレンス描写でグイグイと引っ張る。
おそらく日本なら避けるであろう
露骨な性的接待の描写も避けずにキチンと見せていたのはアッパレである。
なまじ社会派をうたうならレーティングやスポンサーを気にするよりも“あるべき”シーンはきちんと描くべきなのではないか。(力説)
徹底的に打ちのめされるアン・サングとウ・ジャンフンだが、希望を捨てない姿勢には勇気をもらう。
何はともあれキャストの力量あってのこと。
とりわけイ・ビョンホンの芸達者ぶりは見事の一言。
カッコいいアクションシーンだけでなく、コミカルな箇所も無様な姿でさえも見るものを引き付ける魅力がある。
生のプッコチュ(青唐辛子)にミソをつけて食べているのはウマそうだったなぁ。
(トレスです。)
ログインしてコメントを確認・投稿する