『
これが私の人生設計』
イタリア映画祭では『生きていてすみません!』という強烈なタイトルだったコメディ映画が一般公開になった。
イタリアはもっと男女平等…いや、女性に優しい社会かと思っていただけに男性優位の封建的社会に混乱してしまう。
幼いころから建築関係に秀でたセレーナ(パオラ・コルテッレージ)は優秀な成績で学業を修め世界で実績を作るのだが、本国に帰ると実力をまともに評価されない…なんて、まるで“どこか国”のようである。(笑)
婚期も逃しそうで、身内からも「早く結婚を」と責め立てられるあたりも他人事とは思えない。
しかも<運命の出会い>と思った相手との恋の成就も難題山積で何一つ人生設計はままならない。
そんな男性優位でパワハラ・マタハラがまかり通るイタリア社会をリッカルド・ミラーニ監督はドタバタコメディでみせる。
優遇される男性たちが優秀ならばまだしも、無能なボスを盛り立てる不満は想像に難くない。
(この辺も共感度高いのではないかな?)
まことに気の毒な境遇だが、それを悲壮感を持ったり殊更深刻に描かないのが本作の魅力であり、ラテンのお国柄なのかと思う。
同じ題材を日本で撮ったら、と〜っても“湿度”が高くなりそう。(苦笑)
日本もチラリと描きこまれるが、まだまだステレオタイプの描写にとどまっているのも<古い価値観から抜け出せないイタリア社会>を演出していたのだろうか。
面白いと思ったのは、イタリアでも会議を<ミーティング>と呼ぶ傾向にあるのだね。
そこも日本と共通するかな。
1時間43分と長くはない映画にセリフのある登場人物がかなり多く、色々盛り付けすぎて散らかっている印象もあるけど、それなりに楽しめたので良しとしよう。
秘密を抱えて生きている事が人のやさしさにつながっているのだろうか。
ところでセレーナの伯母さん役の人って俳優なのかな?
他に出演作は見当たらないけど、ものすごくインパクトがあった。(笑)
余談だが、パオラ・コルテッレージは1973年生まれ(!)で、リッカルド・ミラーニ監督と結婚してるようだ。なるほど可愛く撮れてるはずだ。(笑)
独立系ミニシアターで上映しそうなものだが、珍しく都内でもシネコン上映していたのは驚いた。
個人的にはイタリア映画祭の“メイン会場”で見るよりも条件はグッとよいと思うが、この手もシネコン配給になったのは選択肢が減っているようでもあり複雑な気持ちがする。
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