アートたけし展
今さら言うまでもなく、日本を代表するお笑い芸人であり、映画監督であるビートたけしこと北野武の個展が松屋銀座(8Fイベントスクエア)で開催されている。
元はフランスでやったのを受けて「日本でも」の声があったかららしい。
狭い会場に押し込められた展示物の数々には遊園地に来たような錯覚を覚える。(ただしディズニーランドじゃなく花屋敷ね。)
本人が言うように技術的に卓越したものではないが、人柄というかパーソナリティは出ている。
彼の映画を見ている人なら一度くらいはその絵にも触れているだろう。
平面的で分かりやすい構図で描かれ、しかしどこかに遊び心を忍ばせている。
そういう部分はテクニックだけでは語れない。
動物が好きなようで、メインではなくとも画面の隅などに猫や犬が描かれる。
この辺からも人柄が感じられる。
作品にはタイトルがないのもユニークな展覧会だ。
この会場ではいくつか見たことがあるが、展示レイアウトの優秀さは特筆すべきかもしれない。
多くの絵に見られる特徴でもある正面顔と横顔が共生するのはピカソを思わせ、ポップな色彩でシンプルな図形からはアンディ・ウォーホル(?)の影響も感じる。
油絵、版画、オブジェと様々なスタイルを手掛けるが統一した感覚はあるかな。
そして思いのほか丁寧に塗りこめられていて、実に細かい作業も目に付く。
少し惜しまれるのは、印刷もいくらか含まれていた点。
彼の人気を示すように性別・年齢も幅広い客層だった。
(外国人の姿もチラホラ…。)
世知辛い時代の中で、なんだかホッとするひと時…。
しかし、多忙を極める中でよくこれだけの作品を描きためたものだと思う。
ところで、この会場で手にしたチラシだけど「
天野喜孝展 進化するファンタジー」なんてやっていたんだね。
もうじき終わるではないか。(どうしよう…)
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