『オデッセイ』の試写のために少し遠出したので、ついでに何か見ようかと時間帯を調べて、設定がユニークだと評判のこれを見ることに…。
さて、吉と出たか凶と出たか。(苦笑)
『
ビューティー・インサイド』
一人のキャラクターを複数の人が演じ分けるというのは時折見られる。
苦肉の策で複数人が演じた『Dr.パルナサスの鏡』のトニー役でも4人程度。それを思うと本作の主人公ウジン役は123人はギネスレコードか?
なぜかは不明だが、18歳になったウジンは起きたら別人の容姿になっていた。
それからというもの、寝て起きるたびに毎回年齢も性別も含めて違う人物に変身する。カフカもビックリである。
偶然、アンティーク家具店で見かけた店員のイスという女性に恋して、何とか成就したいと目論むが…。
少女漫画にありそうなロマンス・ファンタジー映画で大事な内容はほとんどタイトル推察がつくだろうが、それにしても相当無理がある。
毎回別人なのは自分の中に眠る別人格の表れだとか、何らかの意味づけがあればともかく、ほとんど思い付きの域を出てない。
ストーリーも随分ご都合主義で、好きになった女性と上手くいかなくなった原因や解決も場当たり的に感じてしまう。
観客にウジンのオリジナルの顔も知らされてないので、感情移入もし辛い。
毎日顔が違うから顔を出さずに済むインターネットで可能な仕事(家具デザイナー)というのは、理解できる一方で、逆に顔が違うからこそできることをポジティブに受け止めなかったのかとも思う。
悪事に活用しようと思えばいくらでもできるだろうし、第三者がほとんどかかわってこないのも不自然である。
ウジン役の一人で上野樹里が出演していて、その後の展開次第では傑作になったかもしれないのだが…。
ご都合主義が決定的なのは終盤の展開。(詳細は言えないけど…)
必然性も感じないし、どういう魔法を使ったのかと首をかしげてしまう。
母親の告白も、解決するよりもさらに混迷に拍車をかけているに過ぎない。
それでもぺク監督はCM業界出身ということで映像は大変美しい。
<イス>を演じたハン・ヒョジュをアップで追い続けるカメラワークは彼女のファンなら満足いくのかもしれない。
トンデモ映画として突っ込みを入れながら見られる人には、それなりに楽しめるだろうか。
90分くらいでまとめられそうな話を127分もかけてくれたので、マイルは溜まりました。(笑)
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