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2016年01月24日01:00

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NTLive『ハムレット』

 今年のナショナル・シアター・ライブのラインナップが発表された。

『ハムレット』(1月)
『夜中に犬に起こった奇妙な事件』(2月)
『橋からの眺め』(4月)
『人と超人』(未定)
『ハード・プロブレム』(未定)
『戦火の馬』(未定)


 最初と最後しか知りません。あせあせ(飛び散る汗)
『夜中〜』はV6の森田が日本で舞台を務めたとも聞く。
『橋〜』は主演がマーク・ストロングなので少し見てみたいかな?
『人と超人』はレイフ・ファインズの演技が高く評価されたというけど3時間50分は、正直きついな…(苦笑)


 さて、今年のラインナップの目玉、ベネディクト・カンバーバッチ主演の『ハムレット』。
原作は今さら言うまでもないシェイクスピアの四大悲劇の一つで、数え切れないほど舞台化や映像化されてきた。…とはいうものの原作はもう粗筋しか覚えてないかも。(苦笑)

 オリヴィエ賞最優秀演出賞ノミネート歴をもつという女性演出家リンゼイ・ターナーによるダイナミックな演出が見どころの本舞台。
誰がやっても過去との比較は避けられない。
やりがいはあるだろうが、反対に厳しい批判にさらされることも覚悟しないと…。

 本筋とはあまり関係ないが、珍しく事前にインタビューなどボーナス映像がついていた。
ある学校の演劇部を訪問するくだりは、多少なりともカンバーバッチの素顔が見えた気がして興味深い。

 さて、原作とは時代が変わり比較的「今に近い時代」に持ってきていたのは新鮮味を持たせるためと、身近な問題とさせるためだろうか。

 話題になっていた一つに巨大セットがある。NTLiveでここまで大がかりなものは記憶にない。
ほとんど劇映画のセットのようで、舞台の奥行きを活かした格好だ。

 周囲の観客がほぼ女性だったことからも推測つくが、舞台のウリはハムレット演じるカンバーバッチにあったのは言うまでもない。青白い繊細な青年像は彼にあっていると思える。
その期待に応える熱演も見ごたえ十分で、特に狂気を演出する箇所はさすがである。
個人的に一番楽しめたのは兵隊のコスプレ…といったら意地が悪いか。
まさか『ハムレット』でこんなシーンが見られるとは…。(笑)

 父殺しの叔父クローディアスを演じたキアラン・ハインズ(『ミュンヘン』)の圧倒的存在感も役柄にあっているし、母ガートルード役のアナスタシア・ヒル(『善き人』)もイメージ通りの母親像をみせる。
二人とも映画俳優としても知られているので、スクリーンでのアップは表情がつかみやすくて良かった。

 しかし、約3時間半の長丁場を持たせるのは大変だろう。
そういう意識もあったのか、出だしが弱く感じた。
ガツンとしたインパクトがなく、ヌルっと始まった印象。
「あれ?ハムレットってこんな話しだっけ?」と思っていると、徐々に知っている『ハムレット』になって盛り上がってくるのだが…。

 オフィーリアが狂気に落ちてゆく様はまずまずと思ったが、ハムレットとの関係性が少し弱いか。
後半は知っている『ハムレット』の展開を見せるが、見せ場の剣術試合よりも墓堀人やホレイショーとのやり取りの方が楽しめた。
前半が少し間延びした印象もあるが、やはり力のある原作なんだとは改めて思う。

フォト


 カーテンコールではシリア難民へのカンパを呼び掛けていたのは珍しいシーンかな。


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