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2016年01月13日01:53

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『クリムゾン・ピーク』

『クリムゾン・ピーク』

 『パンズ・ラビリンス』のギレルモ・デル・トロによるゴシック・ホラー。
オリジナル脚本だというのは立派だと思うが、内容に革新性は乏しい。
むしろ上記作品よりもギレルモ・デル・トロが製作総指揮を務めた『永遠のこどもたち』や『MAMA』と言ったあたりに近い印象。

 20世紀初頭のNYで父と暮す作家志望のイーディス・カッシング(ミア・ワシコウスカ)。
亡き母の霊に悩ませられ、予言めいた暗示を聞かされる。
イーディスには彼女を慕う幼なじみの医師アランがいたが、ふらりと現れた英国出身の謎の美男子トーマス(トム・ヒドルストン)に惹かれてゆく…。

 ヒロインのイーディスの口からこぼれる作家名などに監督の趣味を見る。
そもそも彼女の<カッシング>というファミリーネームもホラー映画俳優のピーター・カッシングから取られているものだろうし、そこかしこにクラシック・ホラーの面影を見ることができる。

 いわくつきの亡霊のデザインがいかにもデル・トロといった印象で、ミア・ワシコウスカ、ジェシカ・チャスティン(『MAMA』にも出演)、トム・ヒドルストンといった主要キャストがそれぞれ好みなため多少評価は甘くなる。トム・ヒドルストンは特にはまり役と言えよう。

 ホラータッチで繰り広げられるドロドロの三角関係ものだが、トーマスの価値観にブレを感じてしまう。
行動原理に一貫性がないというほうが近いか?
トーマスの葛藤とアランの描きこみがもう少しあれば違ったかもしれない。
ミステリー色が強いわりに細部に突っ込みどころがあるのは中途半端な印象を与える。

 やはり最大の見どころはゴシック描写で、古びた巨大な屋敷や豪華な衣装にギレルモ・デル・トロの意気込みを感じる。
タイトルの意味合いにもう一展開欲しかった。

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