『
アンジェリカの微笑み』
106歳で亡くなるまで世界最高齢現役映画監督だったマノエル・ド・オリヴェイラの101歳の時の作品がようやく日本公開。
肉体の死滅は絶対なのか、死が終わりなのか?
自身が高齢になり残り少ない時間を悟っていたであろう監督の晩年にふさわしい問いかけに思える。
ポルトガルはドウロ河流域の小さな町で、アンジェリカという大邸宅の女性が亡くなり撮影のために呼び出される青年イザクは、死んでも生きているかのような娘に一目ぼれする。
どうしたって思いを伝えることはできないのに…、はたして彼の愛は成就するのか?
現代が舞台なのに、まるで時代を間違えているような錯覚を覚える。
最初の脚本が1952年に書かれたものらしいので、そのせいもあるかもしれないが、イザクの使うカメラがアナログフィルムで、近くで畑を耕す農民の手法が古い時代の方法だったりするのも関係しているだろう。
時代の違いといえば、サイレント時代のような合成表現もしかり。
キリスト教が織り込まれていると思うのだが、いくつか読み解くヒントがある。
亡くなったアンジェリカの家は敬虔なキリスト教徒。
撮影する青年イザクは流浪のユダヤ人。
青年の下宿先では小鳥と猫を飼っていて、飼い猫には十分なエサが与えられているのに、手を出すことのできない籠の鳥に執心。
さらに畑に植えている作物もキリスト教と密接な意味を持つ。
アンジェリカと農民の写真を吊るしてあるシーンは、あたかもアンジェリカを中心にした宗教画のようでもある。
下宿で“ある男性”のセリフは聞き逃すわけにはいくまい。
青年イザクは監督の置き換えなんだろうか?
百歳を超えて目に映るのは天使なのか。(アンジェリカはラテン語の天使から来ていてエンジェルと同系の言葉)
おそらく監督にとって死は恐怖ではなく、死こそ永遠なのだろう。
さて、明日…というか日付が変わって今日だが、いよいよ待ちに待った横アリのBABYMETALだ公演。
土曜のライヴでは新曲もいくつか演奏したみたいだ。超楽しみDEATH!
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