『
アデライン、100年目の恋』
女性にとっては(男性も?)アンチエイジングは永遠のテーマ。
しかし、年を取らないことが本当に幸福なのか。
不老不死は太古から作品の題材に使われるくらい普遍性が高い。
29歳という美貌の絶頂期(?)で、なぜか肉体的老化が止まったアデラインの話。
最初こそ周りからうらやましがられるが、やがて望まぬ方向に進むのは想像に難くない。
時間経過の差を見せるために、娘との対比を持ち込んだのは分かり安いアイディアだったのではないか。
無用の長生きは愛する者と辛い別れを重ねるだけの辛い日々。
しかし、不老で生きることに希望が持てないなら不死かどうかを試す箇所も見たかった気もしたが、娘の存在が繋ぎとめていたのか?
映画には二つの<成長しない>視点があるように思える。
一つは老けないアデラインの不幸。
もう一つは、いつまでも過去の恋人の思い出から抜けきれない男のロマン(笑)。
こっちの<成長しない>方はだいぶ痛い。
目の前にある幸せに気がつくことの大切さがしみじみと伝わる。
『ゴシップガール』(セリーナ・ヴァンダーウッドセン役)で知られるブレイク・ライヴリーの魅力があってこその作品だが、ハリソン・フォードが良い役どころで出演。さすがにこのキャストの中では一枚違う印象を受ける。
アデラインが生きた時代を表すファッションが楽しい。
鑑賞後の余韻はいかにも現代のおとぎ話を感じる。
親子が“兄弟”になるのは苦笑するばかりだが、あちらの人はあまり気になさらないのかしら?
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