『
ザ・トゥルー・コスト ファストファッション 真の代償』
人が服を買う量とタイミングは?
破れたら?色褪せたから?安かったから?
ずっと同じ服を着ていると気がめいる?貧乏人だと思われたくない?
特に必要ないのに軽い気持ちで買って、廃棄してはいないか。
自分の着ている衣服の材料は何で出来ていて、どこの誰が作ったものか把握しているものはどれだけいるのか…。
大量生産・大量消費のファストファッションの繁栄は現代人のライフスタイルにも変化をもたらす。
しかし、その一方で生産者の生活や環境問題をおざなりにしていないか。
華やかな巨大アパレル産業の裏側にある闇にメスを入れる驚愕のドキュメンタリー。
2013年4月に起きたバングラデシュの<ラナ・プラザの惨事>を記憶しているだろうか。
命の危険にさらされているわけではない縫製工場で、大量の社員が亡くなった。
余りのずさんさに経営者を問い詰めるのは簡単だが、すべての原因は資本主義経済の軋轢ゆえ。
誰かの責任ではなく、消費者である我々も考えるべき問題なのではないか。
どの業種でも常に弱者にしわ寄せがやってくる。
アメリカの綿花農家を取材する過程が描かれるが、この手のドキュメンタリーには“おなじみの悪徳会社”が顔をのぞかせたのには思わず苦笑した。まるでデジャヴを見るかのよう…。
インドでの農業従事者の生活レベルの過酷さなど見るに堪えられない映像が続く。
海外ではタバコのパッケージに喫煙が原因となる写真が描かれていたりするが、ファストファッションの包装にもこういう手法は使えないだろうか…(できないよな)。
映画の作りとしては極めてオーソドックスだが、それだけにことは深刻で根は深い。
先進国は途上国の人々の命を安く買いたたいていることを肝に銘じなければなるまい。
ブランド品やファッションに興味のある人にこそ見て欲しいドキュメンタリー。
生産者も消費者もWIN−WINの関係になれる日は来るのか。
11月14日より 渋谷 アップリンクにて公開
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