時々お客様の身体を施療させていただいていると「モノのように自分の身体を酷使している」という方にお会いします。
私自身も美味しいものを食べたりするときに自分の身体のことを考えずに思いっきり食べてしまったりしていたことがあるので批判できるものではないのですが、そういうお客様に出会うとやはり悲しくなってしまいます。
身体は自分のモノだから自由に、好きなように使ってよいと思っておられる方が大半なのでしょうが、それはもしかしたら間違っているのかもしれません。
自分の身体は何か大いなるものから貸していただいているものなのではないかと思います。大切に使わなければならない義務があるのではないかと思うのです。スポーツ選手のように身体の能力の限界を求めると言うのもある意味大切に使っていることにはなるのでしょうが、それでも怪我や故障をしないように丁寧に使わせていくということが大事なのだろうと思います。
例えば人は年齢を重ねていくと消化能力や基礎代謝量が落ちて行きます。そういう自分自身の変化をしっかりと見極めて食べる量や質を変えていく努力というものを本当はしていかなくてはならないのでしょう。ましてや好きなだけ飲んで食べて、目一杯働きづめに働いて・・・という生き方は充実しているように見えて決して充実などしていない生き方なのではないかと思います。
時々立ち止まって自分の身体の使い方がどうなのか、しっかりと考えてみることが必要なのだろうと思います。自分を大切にすることがまた他人への思いやりにもつながっていくことだとおもうのですが。
ログインしてコメントを確認・投稿する