すっかり備忘録になったけど、一般公開はまだ先…。
『
ヴィオレット(原題)』@フランス映画祭2015
日本ではあまり認知度は高くない女性作家ヴィオレット・ルデュックの半生を描く。
監督は『セラフィーヌの庭』で知られるマルタン・プロヴォ。
50年代から70年代頃を背景に苛烈な生き方をしなければならなかったヴィオレット・ルデュックの挫折と栄光が章立てで描き出される。
彼女の不幸な生い立ちが自身のアイデンティティにつながり、ずっと彼女自身を苦しめることとなったのだが、それがあったからこそ作家として開花したのは何とも皮肉。
人生は不思議。最初の恋人はろくでなしだったが、<書くこと>のきっかけをくれた恩人でもある。
人は貧乏だから不幸になるとは限らないし、何不自由なくとも幸福になれるとは限らない。
当時のフランスでは有名だったようだが、本国でも最近まで忘れ去られていた作家だと聞く。
男性に頼るのが当たり前だった時代に、女性作家の先駆者としての評価もあったと思われる。
監督は最初からヴィオレット役にエマニュエル・ドゥヴォスをイメージしていたそうで、それだけに作品の芯となっていた。
再現された当時の出版社や文学界、風俗なども見ごたえあるが、長回しによる撮影も見ごたえたっぷり。
長回しによる撮影は舞台同様に俳優の力量を知る上でも有効だ。
冒頭の
女性の美にまつわる格言(?)には苦笑しながらも唸ってしまった。
2015年12月19日から岩波ホールほか全国順次ロードショー。
団長として来日していた
エマニュエル・ドゥヴォスと監督の
マルタン・プロヴォによるQ&Aも。

これまたサイン会は外れました…。やはり女優さんがゲストで登場するときは競争率は高いみたい。

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