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2015年07月17日09:17

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1034 自動オルガン

14日から3日間の日程で自動演奏楽器類のオークションに行ってきました。オークションといっても用紙に金額を書いて箱に入れるサイレント・オークション( 入札 )です。

モノはでかいのばかり。主力はベルギー王立博物館に収蔵されていた自動演奏オルガン。写真1はフランスのマレンギ社1905年製で幅3.6m高さ3m。写真2はベルギーのモルティエ社1920年製で幅6m高さ5.5m。写真3はベルギーのベルベック工房1920年製、とっても大きなオルガンで幅9m高さ7mもあります。地震には遭っていますが津波の被害は無し、地震以来ずっと屋内で動かさないで放置されていましたので、状態は良くありません。

オークションの対象はもっと小型のや、様々な形の自動演奏楽器が100台ほど。博物館の建物の躯体が地震で破損していて、多数の入場者を入れることができなくなり、いろいろと再建再開を目指して努力されていたようですが、巨額の復旧費用がかかるのと、収支見通しが明るくなくて断念されたようでした。

オルガンは木材を加工して作られているので修理はそれほど困難ではありません。ただモノがでかいので、雨天体操場ぐらいの天井高が必要です。アメリカには、このような楽器やメリーゴーラウンドを個人で収集されている人が何人もいますが、日本では無理でしょう。もし無償( 可能性は十分にあります )で譲り受けたとしても、分解して2階から搬出し保管しておくだけでも巨額の費用がかかります。日本にはこのような楽器を素材から新たに設計製作できる技術者がいて、メンテナンスの心配はありません。

年末には土地を明け渡さねばならないので、もし売れなければこのオルガンたちには、建物ごと解体されて埋立地に運ばれるというとても過酷な運命が待ちうけています。ベルギーで世界大戦をくぐり抜けてきたオルガンが日本で最後を迎えるのは、何としても回避させてやりたいものです。もし最悪の事態になれば、もう「日本人は美術品を大切にしない」という理由でヨーロッパから最高の美術品を買うことができなくなるんじゃないかと危惧しています。

このmixi日記を見ておられる方で、お力になってくださる方はいませんでしょうか? 日本でだめならアメリカのコレクターに委ねる方法を、大至急これから模索してみようと思っています。





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