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2015年07月01日01:50

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『アクトレス 〜女たちの舞台〜』

『アクトレス 〜女たちの舞台〜』

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 時間について哲学的な側面をも感じさせるオリヴィエ・アサイヤス監督の力作。
往年のハリウッド映画を見るような楽しみも…。

 大女優マリア(ジュリエット・ビノシュ)は優秀な秘書ヴァレンティーヌ(クリステン・スチュワート)と二人三脚で仕事をこなす。
ある時、若いころの出世作となった作品のリメイクに敵役で出演依頼が来た。
一度は<翻弄する相手>として捉えた役柄に今度は自分の身を置くというもの。
ヴァレンティーヌのススメもあり渋々受けるが乗り気じゃない。
オマケに自分が演じた若い女性役を演じるのが軽はずみな行動で問題児となっている若手女優ジョアン(クロエ・グレース・モレッツ)なのだ。

 真に価値あるものは古びない。
そういう意味の諺は世界の各地にあるだろう。
しかし、とかく世の中は流行を追いがちで、「女房と畳」じゃないが若い子がモテはやされる。

 若いころならがむしゃらに上を目指すだけだったのに、キャリアを積んでいくと自分の現在地が不明に感じることもあるのじゃないか。

 劇の舞台となる美しいシルス・マリアに見える神秘的な<ヘビ>の存在やそれにまつわる劇中劇が幾重にも重なり合って重厚感を漂わせる。
人はどこから来てどこへ行くのか。
永遠への考察に明快な答えがあるとも思えないが、そういう余韻も感じられる名匠の作品。
個人的には『イヴの総て』や『サンセット大通り』がチラリと頭をよぎった。

 ジュリエット・ビノシュ、クリステン・スチュワート、クロエ・グレース・モレッツと豪華キャストがみどころ。
とりわけ大女優と秘書という密着した関係のJ・ビノシュとK・スチュワートの対話は抑えた中に激しさを感じる。『トワイライト』シリーズなどでしかK・スチュワートを知らない観客なら演技派ぶりに驚くかも。
俳優業のインサイド物としても楽しめる。
K・スチュワートのメガネっ娘には萌える人も続出か?(笑)

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 原題は地名のSils-Maria(シルス・マリア)。
この方が作品にはふさわしい気がするし『アクトレス』ではいかにも薄っぺらい気がする。

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 ゲストで来日していたオリヴィエ・アサイヤス監督のQ&Aがあった。
丁寧に(長々と)質問に答えていて、実に真摯な方という印象を受ける。
(サイン会にはハズレてしまった…)たらーっ(汗)

2015年10月24日よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー
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