恵比寿ガーデンでは
ピーターラビットのイベント開催中。
『
Mommy マミー』
若くして将来の名声を約束されたかのように、次々と大きな映画祭で受賞をするグザヴィエ・ドラン。
『マイ・マザー』でデビューしてからずっと署名のように現れる母と息子の物語。
タイトルが物語るように、未だにへその緒でつながったかのような母子の愛憎劇。
感情が高まりぶつかるさまは見ていてへとへとになる。
多動性障害(ADHD)の少年スティーヴ・デュプレと母のダイアン。それと心に傷をおってどもりになった隣人のカイラが織りなす奇妙な家族模様。
もどかしいほど全員が自分をうまく表現できない。
上手くいかないゆえに問題を起こし、ことを大きくする。
しかし、裏返せばはみ出している者同士ゆえに理解し合える点もあったのだろう。
ドラン映画としては、これまでの集大成的な面も感じられる。
撮影の色彩の美しさも印象深いが、インスタグラム時代を象徴するかのような1:1の画角も、この映画が<パーソナルな問題>を扱っていることを表すのではないか。
過去作との違いといえば、息子が一人に対して母親が二人いること。
勿論一人はただの隣人だが、まるで役割分担のように<もう一人の母親像>を演じる。
似た者<母子>にとってへその緒の切り方が不器用なのもドラン映画らしいと思う。
息子からもらったプレゼントが“痛ペンダント”なのがなんとも絶妙。(笑)
ただし2度クライマックスがあると言った人がいるように、流れが止まって一息つくように感じられたのは必ずしもプラスとは言い切れないのでは?(少し長く感じた。)
母親同士の友情めいた部分の描き込みは充足感を得られたが…。
主要3人のキャストは好演で、とりわけ母親役のアンヌ・ドルヴァルの熱演が光る。
息子への愛情を持ちながら自分も一人の人間として生きる道の模索で悩む姿に奥行きを感じる。
アスペクト比で遊ぶトリッキーさや母の“皮肉な署名”などにも聡明さは相変わらず。
しかし芸術家は同じテーマを繰り返し描き続けるものかもしれないが、そろそろ<親離れ>をしてみて欲しい気もする。
話は変わるが、この作品はえらくチラシに力を入れていて何と
8種類の図柄がある。
YEBISU GARDEN CINEMAのポップコーン。
オシャレである。(普通のシネコンならバケツ1杯分の料金w)
ところで、これって何する道具かご存知ですか?
分かる人は教えてください。(常識だったら恥ずかしい)
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