啓蟄を過ぎて、それでも寒い日々が続いております。
先日呉服店を営んでおられる女性の施療をさせていただくと古着に憑いている自然霊のようなものが付着しておられました。
名前をはっきりと名乗られたので印象的だったのですが、「かがりやまのとこぶしじいさん」という変てこな名前でした。どこかの里山に棲んでおられる「山の霊」のような存在らしいのですが、それが何故古い和服に憑いていたのか不思議です。
焼畑のような古い農法をしていた里山のようで幾分焼け焦げたような木々が点在している開けた小さな山が視えました。そこに少しずつ春の息吹が見え始めていて、何だかほっこりとした山の草木の香りが漂ってくるような感じがしたものです。
どこかの里山の近くに住んでいられた女性がその和服を着られて春の散策をしたときにでも大地から立ち上がる春の息吹に包まれながら「とこぶしじいさん」の昔話でも聞いたのかもしれません。
ログインしてコメントを確認・投稿する