キネマ旬報のベストテン特集号に、ベストテン選出の数本から鑑賞できるクーポンがついている。
http://www.kinenote.com/main/kinejun_best10/2014/event/
あいにくと今年の対象作品は全て見ていたものばかりだったのでやめておこうかとも思ったが、ただ一つ劇場で見ていない作品(ラッシュ プライドと友情)があったのでそれを見るために角川シネマ新宿に出向いた。
…が、時間に余裕があったのでついでと言っては失礼だが同劇場で公開中の『スパイ・レジェンド』を。
『
スパイ・レジェンド』
知名度の高い役柄を演じるのは、名を売るのに手っ取り早いが、逆に自身のイメージが固定されかねない。
メリットとデメリットを考慮し俳優にとっては葛藤するところだと思うが、007シリーズのボンド役もまさにその代表といって良いのではないか。
その5代目ボンドを演じたピアース・ブロスナンが再びスパイ役ピーター・デヴェローを演じる本作。
原作はビル・グレンジャーの『ノベンバー・マン』シリーズだが、まるで“あて書き”のような役柄で、元スパイの活躍にハラハラさせられる。
007シリーズもそうであったように、昨今のスパイアクションはリアル路線がウリなのだろうか。
どこか
ジェイソン・ボーンのシニア版を見ているようでもある。(笑)
シニアだけにアクションのハラハラ度数が少し上がるのは思わぬ効用か?
長年CIAで活躍していたはずのベテランが“仕事上のアクシデント”に個人的感情を差し挟むようなことはしないだろうと思うのだが、カッと火がつくあたりは情熱を感じ共感を得やすい。
007シリーズを楽しんできたオヤジ世代には「俺だってまだ捨てたものじゃない」と励ましになる…かもしれない。
もっとも個人的にはブロスナンのスパイ復帰よりも“ボンドガール”オルガ・キュリレンコに目が行く。
実際に彼女の活躍は主役を食っていると思う。
スパイ映画ではお決まり展開だから重要人物と接点のあるソーシャルワーカー役の彼女の秘密は早くに気がつくだろうが、それ自体は瑕にはなるまい。
この手の映画ファンには安定の娯楽作品となるであろう。(正直、それ以上でも以下でもないか)
シリーズ化されるようなので、次回に期待したい。
原題はコードネームであるノベンバー・マン。
この意味が持つ雰囲気が邦題に表れていないのは少し寂しい。
劇中で幾度も<デヴェロー>と呼ぶ箇所が<ダブルオー>に聞こえて仕方なかった…空耳かな?(笑)
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