当院のお客様が絵画を描くことを趣味とされていて、大きな絵画展に初入選されてご招待を受けたので観覧させていただきに先日美術館に行ってきました。
何十点もの作品が並んでいました。一つ一つ丁寧に見ていたのですが、ふと気づくととても不遜な視え方をしていることに気付きました。それは画面に「氣」の抜けている部分があることに気付いていたのです。全く絵の素人が傲岸不遜だと思ったのですが、横山大観氏や長谷川等伯などの作品が大好きで良く見ているのですが、こういう方達の作品の絵は全て画面いっぱいに「氣」が満ちていてどこにも「氣」が抜けているところなど全く無くて、ピリピリとした「氣」の緊張感が伝わってくるものでした。
現代の方達の絵画にはどこかに必ず「氣」の抜けがあることに気付いていたようです。プロの絵描きの方達の展覧会ではなかったので、そういうこともあるのかもしれないとは思いましたが、絵画というものにも「氣」の気配というものがしっかりと残るのだなぁと思いました。
当院のお客様の作品は「自画像」でしたが、絵筆を持っておられる左手に「氣」が籠っていて素晴らしい個性的な作品でした。「氣」の集中が特別に在って、とても良い作品だったので嬉しかったです。
ログインしてコメントを確認・投稿する