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2014年12月14日00:50

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『天空からの招待状』

『天空からの招待状』

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 地球は誰のものか?
人はどこまで傲慢になれるのだろう。
暮らしを豊かにするために、自然を破壊する。
社会の発展とともに破壊される自然…。

 かつて日本もそうであったように、経済成長の陰では台湾でも同じことが見られる。
「自分さえよければ」…、その甘い考えには落とし穴が待ち受ける。
どこまで自然を力でねじ伏せたら人は幸せになれるのか。
人間の都合でゆがめられた自然は人間に復讐をする。

 撮影から監督まで一人でこなすチー・ポーリンの執念ともいうべきドキュメンタリー映画。
3年をかけたという台湾での空撮は見るものを圧倒する。
冒頭のこの世とは思えない幻想的な美しさと対比する社会批判。
ゴミ問題や火力発電によるCO2問題などは日本とて他人ごとではあるまい。

 資金難で行き詰った監督を助けたという製作総指揮に名を連ねるホウ・シャオシェンの援助も立派だと思う。
苦言を呈するのも祖国愛に他ならない。

 テーマ自体は定番ものではあるが、本当に撮影が見事の一言。
これこそ大画面で打ちのめされる価値があるというもの。
海も青色も一色じゃなく、複雑に幾重にも彩られた青のグラデーションにうっとりする。
「誰かが守らなければ」と思わせるこの美しさがあってこそ、テーマが一層浮き彫りになるというもの。
時にセンチメンタルな、時に壮大なリッキー・ホー(『セデック・バレ』)のスコアも胸に迫るものがある。
日本版のナレーションを西島秀俊が担当しているのも話題の一つ。(オリジナル版は『ヤンヤン夏の想い出』のウー・ニエンジェン。私は台湾盤で見たので、こっちでした。日本語字幕つき。)

 今生きている我々は過去から<その土地>を受け継ぎ、借りているに過ぎない。
未来の人類に不要な“借金”は残してはいけないという警鐘を強く感じる。

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 ところで3年かかった空撮用ヘリのCO2排出はどれくらいあったかだろうか…などと考えるのは野暮だろうな。(苦笑)

12月20日よりシネマート系で公開
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