聖書の中の有名な言葉ですが、実はこの言葉には後半があります。それは「神の口から出る一つ一つの言葉による」というものです。
要するに人は物質的・現実的なものによってのみ生きている、生かされているのではない。精神的・宗教的な「栄養」というものも人には絶対的に必要なのだと言う事なのでしょう。
現代社会で生きている私達はどうしても現実世界の金銭や報酬に目標を定めて生きていくようになりますが、人は物質的に恵まれていればそれだけで良いというものではないようです。もちろん物質的にさえ満たされていない飢餓状態の人達も数多く世界にはおられます。そういう人たちにとっては「パン」さえ手に入らないという状況が続いているのだろうと思います。
全人類が飢えずに生きて行けるような世界にならなければならないということを絶対的な大きな命題ではあるだろうと思います。
ただ現代社会・日本においては生活保護を受給している人達が増えているという現状はあるにせよ明日にも飢えて死んでしまうという心配はほとんどないわけで、一人一人の生き方に「自由」というものが与えられています。
人の心の中には等しく神仏が住まわれています。その大きな慈愛の心に気が付けば人は自分の生き方に「パンを求める」以外の希求する部分があることに気付くはずなのだろうと思います。
他を利する心こそが人を本来の姿にして生かさせていくものなのだろうと思っております。
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