『
悪魔は誰だ』
凝った脚本、時系列をバラバラにモンタージュした構成、意外な犯人像…、とミステリーファンなら飛びつきそうな映画であるが、どうも穴が気になって仕方ない。
もう少し丁寧に穴をふさいだら傑作になったかもしれないのに…。(汗)
韓国で200万人動員とか大きな数字が流れてくる。
実際に韓国には誘拐事件は珍しくはないらしいし、『殺人の追憶』という現実の事件を基にした映画もあった。
これはフィクションとはいえ、子を思う親の悲痛な願いは見ているこちらに突き刺さる。
幼女誘拐殺害事件の時効が迫るとき、真犯人につながる手がかりを得た担当刑事チョンホ(キム・サンギョン)だったが、残念ながら時効を迎えてしまう。しかし再び全く手口の同じ誘拐事件が起きる…といったものだが、
韓国において正義とは法律じゃなく“恨(ハン)” なのではないかという思いがした。
ミステリー物だけに詳細は語りにくいが、警察や裁判制度の杜撰さはかなりのものではないか。
時効直前にヒントが与えられるのもあまり説得力がない。
それ以上に目の前の証拠や証人を無視したご都合展開には唖然だったのだが、気にならない人には気にならないのかな?
確かに被害者家族に共感を覚えると気にならないのかもしれない。
必要以上に感情をさらけ出す激情的演出も個人的にはちょっと腰が引けた。
効果を狙ったのかもしれないが、『殺人の追憶』で刑事役だったキム・サンギョンが本作でも刑事を務めるということで、いやでもリンクしてしまう。
発端となる事件の母親ハギョンを国民的な歌手であるオム・ジョンファが演じるが、その存在感と熱さは伝わる。
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