『
犯人は21番に住む』@三大映画祭週間2014レトロスペクティヴ・シリーズ
大昔の作品ですが、未見なのと国内DVD化がされてないので…。
サスペンス映画の名匠アンリ=ジョルジュ・クルーゾーの1942年の処女作。
栴檀は双葉より…の言葉通り、撮影・編集・ライティングなど完成度の高さは後の活躍を予測させる。
パリのモンマルトルで被害者に名刺を残すという警察をあざ笑うかのような連続殺人事件が起き、犯人の所在地が21番街の下宿屋にいるとわかる。
そこへ変装して乗り込む腕利き刑事ウェンと恋人で歌手のミラが期せずして名コンビを発揮して解決に向かう。
殺人事件を巡るミステリーだが、現在から見たら<この手の話>は珍しくないだろう。
どれが元祖なのかということまでは知らないが、これが上流であることには違いあるまい。
そう考えると当時の観客に与えたインパクトは今以上であったのでは?(日本公開は48年だとか。)
アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督の後のシリアスな重さと比べると、ずいぶんとユーモラスな作風が特徴。
下宿屋に集う輩が皆ひと癖ある人物たちで、立体感を与える。
しかし、何よりも緊張感ある殺人事件の捜査の中ですっとぼけた天然ちゃんミラのキャラクターが際立つ。(笑)
カナリアなどの鳴きまねが巧みな俳優の芸達者ぶりは話を離れて楽しい。
人の先入観やアリバイを巧みに利用した犯人像の謎解きが見どころ。
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