『
わたしは生きていける』
終末もの、世界第三次大戦ものだが、少し風変り。
バイオレンスシーンも見受けられるが、それよりも青春ものであり詩的な美しさが印象に残る。
それもそのはず、原作はメグ・ローゾフの同名ヤングアダルト小説。
ニューヨークから親戚のいるイギリスの田舎にひと夏を滞在するために訪れるデイジー(シアーシャ・ローナン)。自分の小さな殻に閉じこもり従兄弟たちと距離を置くが次第に打ち解けてゆき、長兄エディに恋心を抱くようになる。
だが、時同じくしてロンドンは核攻撃にさらされる。
ヒロインのデイジーは16歳から17歳へ変わる年頃、子供と大人の間でもっとも多感で不安定な年代。
生い立ちや障害から不安を抱えて生きてきたのだろう。何でも悪い方にしか受け取れない精神状態から<生きる希望>を得て、一回りも二回りも大人に成長する姿を描く。
デイジーは潔癖症で、本名で呼ばれることに抵抗を示す。
サングラスやヘッドホンを手放さず、さらにブリーチした髪など、これらすべてに共通するのは
本当の自分を偽り壁を作って生きていることの証なのだろう。
思春期ものとはいえ、残虐なシーンは思わず目を覆いたくなる。
いや、思春期だからこその残虐なのか。
戦争を題材にしている割に派手なシーンが少ないのは、もしかしたら予算の問題かもしれないが、逆に想像力を駆り立てられる。(実際に戦地にならない片田舎はこういう感じだったのかも…。)
最近の シアーシャ・ローナンには似た役柄が多いのか、『ザ・ホスト 美しき侵略者』と同様に独白の箇所が少々気になる。文学から映像への置き換えは誰しも苦労するのか。
しかし彼女の透明感ある存在感で成り立っている部分は確かにあるとも感じる。
どんな艱難辛苦の道のりでも守るべきものと愛さえあればサバイバルできる…ってあたりは定番中の定番だが、それだけにネガティヴな自分でも変えるチャンスはあるというメッセージは普遍の輝きを放つ。
監督は『ラストキング・オブ・スコットランド』『消されたヘッドライン』のケヴィン・マクドナルド。
英国の田舎の風景を捉えた美しい映像が脳裏に焼き付く。
8月30日より公開
ところで、ただ今W杯真っ盛りであるが、公式スポンサーのマクドナルドでキャンペーンをやっている。
ブラジルとジャパンは想像通りの味で、ドイツバーガーは食べそこなったが、期せずにトライしたフランスバーガーがうまくてびっくり。
ソースが美味しい。それと上のバンズのマフィン風のソフトフランスパンの食感が気に入った。
サイドメニュー含めコンプするつもりはないけど、これだけは定番で残せないかな。
これさえあれば、
わたしは生きていける。(ウソ)
http://www.mcdonalds.co.jp/campaign/worldcup/
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