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2014年06月18日01:16

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『二番目の妻』@EUフィルムデーズ2014

 今年は縁がないかなぁ…とあきらめモードだったEUフィルムデーズ2014
なんとかタイミングがあったので、とりあえず一つ。

トルコ映画『二番目の妻』

 まだまだイスラム圏については知らないことが多い。
そして、トルコという国の状況も…。
イスラム教は一夫多妻制でも知られる。
貧しい村ゆえ両親は多少でも希望ある人生を…と19歳の娘アイシェを良く知りもしないオーストリアに住むトルコ系の家庭に嫁に出す。
相手は同世代の優しそうで見た目も中々良いハサン。
だが、実態はその父親の<第二夫人>になるためなのだ。

 原題のKUMAは『二番目の妻』という意味で、(こういう事情に疎いため発見だったが、)現在ではトルコでも禁止されているらしいが“風習”として残っているのだという。
この家庭では第一夫人ファトマの健康に不安があり、夫を含めて家庭全般をまかせるため…いわば<妻の保険>として第二夫人を迎え入れるのだ、たとえ家族に反対されても息子に偽装結婚させてまでも!

 夫や家族を愛してやまないファトマなので、健康面に不安がなければ起きなかったことだろうが、ちょっとめまいがした。家族を愛するということが、そういう方向性に結びつくのが…。
ファトマ、ハサン、アイシェと三者それぞれの事情が話を立体的にしている。

 トルコ語しか話せないアイシェに対し、快く思わない家族たちはわざとドイツ語で会話をしたり“嫁いびり”をする。
しかし、献身的なアイシェの行いから次第に打ち解けてゆくのだが…。

 映画はそこから意外な展開を迎える。
容赦ない運命のいたずらが襲い掛かり家族の秘密などが絡んで、狭い人間関係の中でドラマチックな展開をみせる。
落としどころは必然ではあろうが、あまりの迫力に息をのむ。
変形の嫁姑(嫁?)問題か。どちらの気持ちもわかるだけに見ていて胃が痛くなる。。

 トルコ系社会の人には珍しい話ではないらしく、これが長編デビュー作というウムト・ダー監督もとりたてて社会問題として提起するものでもなさそうだが、外から見たら閉鎖的・排他的な風習への皮肉、格差社会問題などについて考えさせられる。

 最後の秘密の暴露が不十分なのだけが心残りだが、興味深いものを見せてもらった。
彼らに希望の未来は開かれている…と信じたい。

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SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2012にて最優秀作品賞受賞
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