『VHSテープを巻き戻せ!』@
カリコレ2014
今どきの子供には<巻き戻し>の意味が分からないそうな。
もう、ビデオデッキは遠い記憶なのだろうか?
広く家庭に普及した映像メディアであるVHSテープ、新しいデジタルメディアにとってかわられても愛着を持つファンは世界中にいる。
そんな彼らとホームビデオの歴史を追ったドキュメンタリー。
ビデオデッキの登場が映画の鑑賞方法を大きく変えたことはいまさら言うまでもない。
DVD、BDと1から2、2から3と画質や音質がアップしても、0と1の差ほどの革命ではなかったことからも当時のインパクトは計り知れない。
アメリカでは日本よりもまだまだビデオは生きているらしくフリーマーケットなどで珍品に出くわすこともしばしばあるそうだ。
さすがコレクターの方々は国境を越えてもタイプは一緒。(笑)
それぞれが収集や陳列にこだわりを持っている。
ビデオデッキと家庭の関係、ビデオと映画会社の関係、セルとレンタルの関係などなど、知っている話に頷き、初めて聞く話には耳を傾け、つい身を乗り出してしまう。
ジョシュ・ジョンソン監督のどういう伝手か知らないが、有名人(
アトム・エゴヤンなど)もインタビューされていて驚く。
日本もちらりと登場するが、ロケ地としてだけじゃなく映像作家や俳優も登場する。
ただね、押井守監督のパートには日本語字幕が欲しかった。もちろん彼は日本語で話しているのだが…。(笑)
WEBには「いまだにDVD化されない作品集」と嘆くスレッドも立っていたりするようにVHSでリリースされた作品が全て見られるわけじゃない。
それどころかフィルムのマスターの行方さえ怪しい作品も少なくないと憂える姿はすべての映画ファン共通の悩みじゃないだろうか。
『サイド・バイ・サイド フィルムからデジタルシネマへ』と共に語られるべき映画なのかもしれない。
難しいことなんか考えなくとも、あの時代を生きてきたものには懐かしさでいっぱいになるだろう。
そしてその<懐かしさ>の根源こそ愛なんじゃないだろうか。
ちなみに監督が来日していて、各上映回(おそらく全部)でQ&Aをしていた。
気さくな映画マニアという印象で、根っこの真面目さが感じられる。
写真はないけど、通訳の女性がこれまで各映画祭などで登壇された中で一番美人だったかもしれない。

(石田純一の娘“すみれ”に似ている印象)
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