ここで一つ、土木的なディープなネタを。
鉄道を自動車との衝突や線路内侵入者から守るために高架化する事例が多々ありますが、高架とするにもやり方をよく考えておけば意外なところで有利となる場合があります。近年ではコンクリート橋による高架が主流となっていますが、この方式だと隙間が多すぎるために大津波が来た時になぎ倒されてしまう危険性があります。一方で盛土高架(築堤とも)はほとんど隙間が無いので、防波堤代わりとしても機能しうるものがあります。三陸鉄道の路線ではこの方式が多用されており、そのおかげか復旧がスムーズにいっているようです。
高架の高さですが、おおむね3mから4mという高さとなっていますが、中には2m前後と低い事例が見られます。盛土高架で津波対策を兼ねるのであれば、最低でも6mは欲しいところです。
画像は盛土高架の駅の一例であり、イメージとして添付しております。
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