『
ザ・マシーン』
人間の代わりに人工知能を持ったロボット兵士が戦うことは、そう遠くない未来の<事実>になりそうな気配も感じさせる今日この頃だが、SFの世界では古くから描かれてきた。
この映画は現在の世界情勢を反映してか、西側諸国に対し手段を選ばず敵対する中国という構図。
先ごろリメイクされた『レッド・ドーン』では“大人の事情”で北朝鮮に変更になったが、ここでは真っ向勝負だ。(笑)
それもそのはずハリウッド映画じゃなく英国映画。
(いうまでもなく英国と中国には深い関係がある。)
元々はアンドロイド研究者であるヴィンセントが病魔に侵された愛娘を救いたいがために、騙して国の予算で研究をしていた。
ただ、そう事は簡単じゃないために人工知能の新プログラムを開発した<アヴァ>を得て、ようやく光が見えそうになった矢先に悲劇が起きる。
手段はともか
く人助けを願う科学者と軍事利用したいお役人では軋轢が生まれるのも当然。
まるで
『ブレードランナー』と『ターミネーター』を足したような“マシーン”の登場は目新しいとは思わないが、マシーンを演じるケイティ・ロッツの容姿やダンスで鍛えた動きもあり、スタイリッシュな精悍さを感じさせる。
画面のダークさやマシーンへ感情を揺さぶる質問、一昔前のようなシンセサイザー風BGMも『ブレードランナー』の影響をうかがわせる。(テーマ曲が微妙に似ている印象)
<人工知能をもったアンドロイドは人間か道具か>という古典的問題も当然のこととして存在するが、ハード面の技術よりもソフト面の大切さはアンドロイドに限った話ではあるまい。
感情の芽生えを感じるシーンに希望が見える。
5月31日より ヒューマントラストシネマ渋谷などにて公開。
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