ちょっとイタリア映画祭のレポを続けるのは、どういうわけかシンドいので、他の映画を取り混ぜて…。(苦笑)
『
シンプル・シモン』
アスペルガー症候群であるシモンが兄の「完璧な恋人」探しのために奮闘する物語。いかにも北欧らしいポップさ、キッチュな味わいが楽しめる。
アスペルガー症候群は自閉症のひとつのタイプらしいが、普段は手作りの宇宙船に閉じこもり(この場合“
自分の宇宙”の色合いが強いか)、他人と係ることに問題があるシモンはなぜか兄とだけは信頼関係が持てる。しかし<空気が読めない>シモンのおかげで兄は彼女に振られてしまう。完璧だった環境が崩れたシモンはバランスを取り戻すべく兄の恋人候補を探しに行く。
まともなコミュニケーションがとれないシモンが宇宙船という自閉症の殻を飛び出し、自身のできる能力をフルに生かして、人とかかわってゆくという着眼点が面白い。基本的に不変であるシモンの目線で進むというのがユニークにしている。(他の家族の視点で描くと、しんどい映画になるだろう)
見た目をひくのはデザイン性。シンプルでカラフルな色使いはIKEAの家具を思い出す。
三面図を見るような構図の多さもデザインっぽさを強調している。
『スウェーディッシュ・ラブ・ストーリー』『15歳、アルマの恋愛妄想』などのタッチが好きな人にはオススメできるかも。
シモンを演じる
ビル・スカルスガルドの父は言わずと知れた名優
ステラン・スカルスガルド。
『ザ・イースト』の
アレキサンダー・スカルスガルド、『コン・ティキ』の
グスタフ・スカルスガルドは実兄という俳優一家の血筋。
しかし、それ以上にヒロイン<イェニファー>(セシリア・フォッシュ)の魅力が光る。予定調和の映画なので、くどくど言うのも何だがちょっと出来すぎなくらい。
もっとも出来すぎな点や単純化・図形化による浅い描写も含めての映画なのだろう…とは思う。
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