mixiユーザー(id:949383)

2014年05月06日22:36

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世界の果ての通学路

4月25日、シネスイッチ銀座にて鑑賞。
http://www.sekai-tsugakuro.com/

朝日新聞の天声人語で紹介されていて興味を持ったのだが、
信じられないほど過酷な通学風景を追ったドキュメンタリー映画。

ケニアの兄妹は15kmのサバンナを野生動物を避けながら2時間かけて駆け抜け、
アルゼンチンの少年は妹を後ろに乗せ、見渡す限り誰も居ない平原を1時間半かけて馬で行く。
モロッコの少女たちの道のりはもっとも遠い。山また山の細い道は22kmもあり、4時間かかる。
インドの少年たちの道のりは距離こそ4kmだけれど、
手足の不自由な兄を手製の車椅子に乗せて起伏の多い道を押し、引っ張りながら進む。
この四つの国の子どもたちが、その苦労を苦労とせず、
ただひたすら学校に向かう力強さに圧倒されてしまう。

生命の危険すらある道を命がけで行く通学路は想像を絶する。
日常がそのまま大冒険や大探検のようなものなのだ。
それでも彼らはまっすぐに学校をめざす。
そこでしっかり勉強し、将来はどういう道に進むか、皆ちゃんと考えている。
小さいけれどちゃんと成熟した考えを持っているちいさな大人たち。

予期せぬトラブルの連発に、無事辿りつけるのかはらはらしながらも、
彼らが常に兄弟姉妹や仲間を思いやり、寄り添っていることに心打たれる。
迷いのない輝く瞳を見ていると、学校へ行きたくない子も多いこの国と、
どちらが幸せなのかと考えてしまう。
通学路の雄大な景色ともども見応えがあって清々しかった。
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