『おとなの恋には嘘がある』
まだ公式サイトも出来ていない?
FOXサーチライト20周年記念第3弾の作品『Enough Said(原題)』が上記の邦題で4月公開になる。
苦心の邦題…かな?
アメリカの離婚率の高さからいっても理想のパートナーと出会う難しさは想像に難くない。ましてや結婚で失敗をして警戒心を持つ中年のエヴァにとっては…。
得てして最高の出会いというのは、思っても見ないタイミングで訪れるのだろう。
互いにバツイチで年頃の娘がいるという共通点から親近感を持つというのは説得力がある。会話のセンスが近いのもなにより。
ただ、予期せぬ運命のいたずらから板ばさみになりハムレットの心境に近づく。(笑)
もちろん、板ばさみも問題なのだが、それ以上に「なぜ元夫と別れなければならなかったのか」という問いが自身の中で芽生えることの大切さ。永遠の誓いを立てたはずなのに、どこで道を踏み外したか…。
ボディセラピスト(噛み砕くとマッサージ師)という仕事で出会う顧客たちとは半分愚痴を聞くのが仕事になっている。
相手のことは客観的に判断できるのに、自分のことは盲目的であるということは多くの人が体験しているのではないか。セラピーをしている相手から知らずにセラピーを受けているという皮肉が効いている。
ヒロインをはじめとする世代の違う女性たちの実態が赤裸々に描かれるあたりは『SEX AND THE CITY』を手がけたニコール・ホロフセナー監督ならではだろうか。
様々な体験を経て、ちょっぴり大人になるそれぞれの<新たなる旅立ち>が描かれる。
会話に比重がある分、キャストの出来にかかっているといっても過言ではないが、眉を吊り上げたり下げたり表情豊かな
ジュリア・ルイス=ドレイファスと昨年惜しくも急逝した
ジェームズ・ガンドルフィーニ (テレビドラマ『ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア』)の好演もあり、ほろ苦くも心温まるチャーミングな大人の演劇に仕上がっている。
4月4日(金)、シネマカリテほか全国ロードショー
しかし、今週末はてんこ盛りだな。どこから手をつけるか…。

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