mixiユーザー(id:11939455)

2014年02月13日00:59

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『光にふれる』

 佐村河内守の件で乙武くんのコメントが出ていた。
http://blogos.com/article/80137/
その中で目に留まった表記…。
<最近は「コンテンツからコンテクストへ」という流れがあるらしい。>
やはり売り方の演出が大事な時代になっていたのだね。
芸術を生み出す才能以外に商才まで必要なのか…?
芸術の才能があっても、売り出し方が下手で消えていく才能もあるのかと思うと複雑な思いもする。


『光にふれる』

 五体満足であってもピアノ演奏は難しいと思うのだが、目が見えないとなればさらに壁は高いと思われる。
手塚治虫はかつて盲目になってしまった画家の漫画を描いていたことがある。それはさすがに無理がありそうに思えたが…、もしかして<絶対色彩感>でもあったのかな?(笑)

 時折現れる盲目の天才ピアニスト。台湾にも一人の少年がいたようだ。
その名をホアン・ユィシアンという。
映画を見る前は当人が出演していると聞いたので、てっきりドキュメンタリー映画なのかと思っていたが、役柄を生かした劇映画だった。
ウォン・カーウァイがオリジナルとなったチャン・ロンジー監督の短編を見て、長編化に一役買ったと聞く。

 元になった短編の内容は知らないが、『光にふれる』にはハンデを持った少年以外にもう一人の主人公が登場する。
壁にぶち当たりダンスの夢をあきらめかけていた少女がそれ。
ハンデを持った青年との関係が彼女を変えるのはありがちな展開だけど、説得力を持つ。
<足りないもの同士>互いに補い合い、勇気を持って一歩を踏み出すことの大切さは心を打つ。
盲目のピアニスト役は当人以外にピタリとはまる俳優がいなかったと聞くが、まぁ…それはそうだろう。

 撮影の美しさは特筆すべき点かもしれない。
もしかして弱視の人にはこんな風に感じているのかな…と思える朦朧としたタッチがファジーな揺らぎを与えていて心地よい調べを誘う。

 けっして悪い映画とは思わないし、あからさまに泣かせる展開にしないのは好感が持てるし、話も設定も音楽もそれぞれ<美しい>のだが、演出的には面白みが足りない気がしていまひとつ…。
天邪鬼な性格が邪魔をしているのかもしれないので、綺麗で美しいもの、穏やかなものを求める真っ直ぐな人にはオススメ。

フォト


(個人的には『おそいひと』のような映画の方が好み。)

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