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2014年02月12日00:08

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『新しき世界』

『新しき世界』

 犯罪組織の潜入捜査を扱った映画は世界に広くある。
思いつくものでも『インファナル・アフェア』、『フェイク』近日公開の『土竜の唄』など…。『ワイルド・スピード』も最初はそうでしたね。
潜入…ではないが、少し出来の悪い親分に付き従う切れ者という構図は『イースタン・プロミス』も頭をよぎる。
潜入捜査ものにファミリーものの重厚さを加えたようなクライム・サスペンス。

 韓国で有力な大会社ゴールド・ムーンのトップが<不慮>の死を遂げる。
強大な権力ゆえ、跡目争いが加熱するのは必至。
血で血を洗うといえば凡庸な表現だが、まさにそういう表現がぴったりする。
韓国映画らしいバイオレンスの激しさは目を覆いたくなるほど。

 潜入捜査を任せられた警官は真面目ゆえ引き受けざるを得なかったのだが、一方ではその性格のため犯罪に手を染めることに疲弊している。
また、いくら敵とはいえ長年苦楽をともにすれば情もわく。エスカレートする過酷な指令の中、職務と感情の葛藤に苛まれる日々…。

 面白いと思ったのは、ゴールド・ムーンは元々中華系で、韓国に進出しているということ。
設定に現実社会の両国の関係が透けて見えるような気もした。
キャスティングが良い。潜入捜査官イ・ジャソンを演じたイ・ジョンジェのキリリとした表情が警官にも懐刀としてもキマっている。
カメレオン俳優チェ・ミンシクにとっては今回の役は余裕をもって演じられたのではないかな?
イ・ジャソンの親分を演じたファン・ジョンミンの軽い感じも適役だが、ライバルのイ・ジュングを演じたパク・ソンウンの爬虫類っぽい冷たさが印象に残る。

 タイトルは潜入捜査のコードネームで、はたして名前の通り犯罪組織を押さえ込み、<新しき世界>を築き上げることができるのか?
苦悩の決断の先にある<新しき世界>とは…。

フォト


すでにハリウッドでリメイクも決定しているというが、その前にオリジナルを見ておくのも良いのでは?

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