『
ザ・イースト』
<イースト>と名乗る環境テロリストグループに潜入捜査すべく選ばれた元FBIエージェントのジェーン。
このイーストとは不正を働く悪徳企業に正義の鉄槌を下すべく活動しているテロ・グループなのだが、カルト集団のような生活をする彼らに関わるにつれて、次第にジェーンに葛藤が生まれる。
「正しいこととは何か?」
前作
『アナザー・プラネット』は残念ながら日本では劇場未公開になってしまったが、本作でも製作・脚本・主演をこなすブリット・マーリングの才女ぶりが手に取るように伝わる。
(彼女への評価は製作にリドリー&トニー・スコットの名前があることでも想像がつくだろう。)
まずは
冒頭の数分で状況を手早く説明している気際のよさ。
社会的問題を含みながらもサスペンスタッチでグイグイと引き込む辺りの周到さは中々のもの。
テロリストというと過激な人物像を思い浮かべるが、オフの彼らはどこにでもいる普通の若者。
いや、むしろナイーヴといっても良いくらい。
他愛もないゲームにはしゃぐ姿が印象に残る。
この<イースト>というネーミングの由来は定かではないが、想像するに腐った現世に対して<
新しい日の出>の方角を指しているのじゃないだろうか。
あまり丁寧には説明してくれないタイプの映画なので、うっかりすると小さなサインを見落としがちだが、ちょっとしたセリフや仕草にも意味深な要素が感じられて興味深い。
グループのリーダー、ベンジーにはまさに日の出の勢いの
アレキサンダー・スカルスガルド、メンバーの重要人物の一人イジーには
エレン・ペイジが、またジェーンの上司には
パトリシア・クラークソンがキャスティングされている。
各人の収束には不明瞭な点も残るが、“
ジェーンにとっての夜明け”を第一に描きたかったのだろう。
1月31日より公開
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