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2013年12月22日00:29

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『少女は自転車にのって』

『少女は自転車にのって』

 サウジアラビア映画。日本で公開されるのは珍しいかと思うが、描かれる内容はイスラム社会の“お決まり”の内容。
男女同権は全ての国で補償されているわけじゃなく、まだまだ男性が幅を利かせている社会も多い。
イスラム教圏のそれはかなりのもので、一夫多妻制から差別的な女性生活までが様々に語られる。
もちろん夫は<全ての妻には平等>でなければならないが、どこをどうやって判断するのやら。

 負けず嫌いの少女ワジダは自転車競争で男の子の友達アブダラに勝ちたい。
ただ、それだけのことなのに、挑戦すら容易ならない不公平な社会への嘆きや憤りが感じられる。
それだけに必死に努力して(時には行き過ぎるけど)チャンスを掴もうとする姿には応援したくなる。
その後、今風な思考の少女に皮肉な形でチャンスが訪れるのが見所。

 イスラム社会で女性の地位の低さは知っていても具体的に列挙されると驚くことばかり。
服装の制限は有名だろうが、女子には体育の授業もなく、生理中はコーランに触れるな、立派な衣料品店でさえ女性用の試着室はなく、参政権もない。
「女の敵は女」なのか、少女と対抗するのは、超保守的な女校長先生。
こんな教育していたら、まっすぐな者でも歪んでしまうに違いない。ちっ(怒った顔)

 ハイファ・アル=マンスール監督の長編デビュー映画だが、彼女はサウジアラビア初の女性監督なのだそう。劇中で男子と張り合う姿は、かつての彼女自身なのだろう。
(自分でこぐ)自転車というアイテム自体が自立のメタファーだろうが、監督の願いは自転車のフレームの色にも表れているように思う。
そこにこそサウジの未来への希望が感じられる。
(しかし、映画館の設置が禁じられているサウジでどうやって自国民は見ることができるのだろうか…)冷や汗

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 いつの日かサウジアラビアに劇場が普及して“お決まり”じゃない映画が当たり前に上映されることを切に願う。
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