『
恋するリベラ−チェ』
ソダーバーグが<ひとまず区切りをつける作品>に選んだのは、実在した有名なゲイの音楽家の話。
だけど、取り立てて美談にも醜聞にするわけでもなく、そこはスダーバーグらしい真摯な演出が見られる。
私はこのモデル<リベラーチェ>に馴染みがなかったので、今回WEBで実物と比較してみたけど、多少の誇張はあるにしろ、ほぼ再現しているようだ。
(しかし、日本人としては
フレディ・マーキュリーを思い出す人も多いのじゃないかしら?
派手な衣装も含めて…。実際、私にはフレディの姿が重なって見えてしまった。)
リベラーチェを演じるのはマイケル・ダグラス。
彼の<
セックス依存症>という病歴を考えると、なんとも意味深な配役に思える。
パートナーとして登場するスコット・ソーソンにマット・デイモン。
リベラーチェ自身の栄光の陰の孤独よりも、巻き込まれるスコットの成り上がりと挫折が興味深く、ビタースウィートな余韻が残る。
整形は成功している気がしないけど(笑)、そこは映画のフィクションなのか、実際もそうだったのか。
怪しげな医師役で登場したロブ・ロウに思わずビックリ!!(笑)
妙にハマっていてニンマリ。
豪華な邸宅、キンキラキンの調度品や高級セレブの生活、隙間なく飾り立てるのも心の隙間を埋めるためなのか。その影の部分が原題Behind the Candelabra に表されているように感じた。
常に王様の姿しか見せなかった彼の最後の姿に<人間リベラーチェ>を見た思いがする。
舞台となった時代を感じさせる出来事、とりわけ映画ファンとしては
第54回アカデミー賞の裏側が見られて楽しい。
話はそれるけど、最近特に気になる言葉<弱冠>。
もちろん本来は<20歳>のことを指すわけだが、単に若いという意味で使われることが目に付く。言葉は生き物だし、間違っていると決め付けるのもなんですが…。
(かくいう私も誤用は日常茶飯事ですけど…苦笑)
本作の公式サイトの中でも<弱冠4歳でピアノを弾き始め…>とあります。
<わずか4歳>でもいいのじゃないかな?
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