ラテンビート映画祭2013
『グロリアの青春』
(映画祭仮タイトルは『グロリア』)
子どもも成人し、離婚して孤独が身に染みる中年女性のグロリア。
分かれた元夫は新しいパートナーを迎え入れ、ますます心に隙間風が吹き込む。
アパートの上階には迷惑な住民がいたり、小さなトラブルを抱えて日々が憂鬱。
憂さ晴らしか中年の客が集まるクラブに夜な夜な出かけてしまう辺りに共感を覚える人もいるだろう。
そしてついに<お見合いパーティー>で運命とも思える出会いをする。
人は誰しも孤独に耐えて一人では生きられない。
恋や遊びを楽しむのに年齢は関係なく<条件>次第で<青春>は取り戻せる。
ただ、相思相愛と思っても“深さ”が同じとは限らない。
世の中の別れたカップルの統計を取ったわけではないが、なんとなく…(先入観かもしれないが)過去を引きずる男と、すっぱりリスタート出来る女の違いがあるように思える。
自分の居場所を探し、必要としている相手を欲する気持ちがネコのエピソードに繋がっていると思う。
打ちのめされても立ち上がるグロリアの姿に思わず拍手したくなると同時に勇気付けられる。
<
今のあるがままの自分を受け止めて>といわんばかりに緩んだ体も堂々とさらけ出すヒロイン・グロリアを演じたパウリナ・ガルシアが見事で、2013年ベルリン国際映画祭で女優賞を受賞。
時折ラジオでかかる曲に心情を乗せて口ずさむ辺りもニクイ演出。
(日本公開ではボカシが入るのが残念…。もうそろそろやめようよ。)
2014年アカデミー賞外国語映画部門チリ代表作。
2014年3月1日、ヒューマントラスト系で公開決定
公開が決まっているためか、プロの翻訳のついた作品だった。
ここのところ映画祭ばかりで、今ひとつの字幕を見せられてきたためか、久々に上手さを実感して感動した。
ギリギリの文字数で最大限の効果を見せていたのではないか?
字幕かくあるべし!(笑)
ログインしてコメントを確認・投稿する