『
私が愛した大統領』
1、ジョージ・ワシントン
2、エイブラハム・リンカーン
3、フランクリン・ルーズベルト
2000年に
ウォール・ストリート・ジャーナルで発表されたアメリカ歴代大統領のランキングで<偉大な…>と評される上位三人。
1位は2位は<いわずもがな>だが、それに比べると3位の
F・D・ルーズベルトの高評価が光る。ジョン・F・ケネディが18位ということを考えてもアメリカ国内の評価の高い。(第二次世界大戦時の大統領だったため日本では今ひとつ?)
大恐慌、第二次世界大戦という大きな危機に直面し舵取りをしてきた大統領だけにそのストレスたるや並大抵ではなかったろう。そんなF・D・ルーズベルトを癒してくれたであろう隠された恋愛があったという。遠縁のデイジーがその人で、亡くなって事実が判明したらしい。
アメリカ史上唯一の四選を果たした名大統領の真実に迫る物語。
時は第二次世界大戦に突入せんとする頃。
英国はいざという時に米国の支援が欲しくて、交渉のために国王(ジョージ6世)夫妻が訪米。
政治的な駆け引きと取り巻く女性とのそれをユーモラスかつシニカルに重ね合わせてみせた脚本家の手腕は評価されてもいいのでは。
英国王を招いた部屋にかけられた<絵画>やピクニックの<ランチメニュー>などの分かりやす過ぎる暗示、どこまでも現実主義者で傲慢な手法を押し通し、なおかつ政治的であろうとするルーズベルトの強かさを感じざるをえない。
映画
『英国王のスピーチ』と繋がる部分があるのでセットで見ると、より理解が深まる。
ルーズベルト大統領をユーモアたっぷりに演じるのはビル・マーレイ。写真を見るとさほど似ているとは思えないけど、道を踏み外してもどこか憎めない愛敬ある人物像は本作に欠かせない要素だったかも。(ゴールデン・グローブ賞主演男優賞にノミネートされた。)
時代を感じさせる衣装や小道具、画面の色彩も良く出来ていて当時を偲ばせる。
原題の『Hyde Park on Hudson』は会談が行われる地名をさすのだが、Jekyll and HydeのHydeに引っ掛けたルーズベルトの影の姿をダブらせているのじゃないのかしら…とも思った。
実はこの映画の製作が英国というのがミソではないかと睨んでいる。劇中でいいようにイジられる英国なのだが、上記の通り人気の高いルーズベルトであっても<人間的には欠点が多かった>ことに幾らか皮肉を込めているのではないか…なんてね。(笑)
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