『椿姫ができるまで』@
フランス映画祭2013
椿姫のリハーサルを撮影したドキュメンタリー映画。
とても贅沢なメイキング特典映像といった趣。
基本的な『椿姫』のお話は知っていたほうが楽しめるだろうが、演出家ジャン=フランソワ・シヴァディエがいかに作品を作り上げていくかが手に取るように分かる。
オペラの世界では声質が<椿姫>に向いていないといわれるというナタリー・デセイを迎えエクサン・プロヴァンス音楽祭に向けてのリハーサルが行われる。
試行錯誤は当然あるが、思いのほか対立や葛藤していない。
バックステージものにありがちなキャストやスタッフの内面を掘り下げることも見受けられなかったのは予想外だった。
演出家にとって、本番のステージこそ勝負だと思うから、よくぞリハにカメラが入るのを許可したものだ。
フィリップ・ベジア監督は舞台にない音を後から加工するのは否定的らしく、実際にリハーサルで録音された音源で構成している。
リップがシンクロしていない箇所が散見されたのと、とてもリハの歌声とは思えない力強さだったので、てっきりスタジオでアフレコし直したのかと思っていた。
(随所に映像と音声の巧みなオーバーラップが見られる。)
芸術に徹している分、オペラやクラシック音楽に興味がないと楽しさは半減かもしれないが、見終わるときっと“本編”が見たくなる。
最後の瞬間までプロ意識の高さを見せるナタリー・デセイに感服。
(ちなみに本編のステージは海外で商品化されています。)
2013年秋、シアターイメージ・フォーラム他 全国順次公開
ドキュメンタリー監督と演出家の方が来日していました。


なんとなく舞台の演出家は<そういう雰囲気>をかもし出している。

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