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2013年05月31日01:21

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『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ / 宿命』

『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ / 宿命』

 「運命の悪戯」なんて書くとどうにも安っぽいが、やはり作り話には効果的なのだろう。
気ままに移動遊園地のライダーとしてその日暮らしをしていた男に突如<責任感>がわく。
他にも選択肢はあったはずだが、岐路に立たされた男の耳には入らない…。
苦さが残る一大叙事詩。

 まずは因果律という言葉が脳裏に浮かぶ。
アメリカ映画では古くからある<父と子>の物語の変奏版といったところか。
間違った選択をしていなければ、出会うこともなかったであろうルーク(ライアン・ゴズリング)と新米警官エイヴリー(ブラッドリー・クーパー)の二人が対峙してしまう。
どちらも自分の生活や家庭を守るために必死なだけなのに、結果は後悔しか残らない。
正義と不正が天秤にかけられ、ずっと途切れることなく心の重石となってくる。

 『ブルーバレンタイン』のデレク・シアンフランス監督と主演ライアン・ゴズリングが再びコンビを組んだ作品で<らしさ>は十分出ている。長い時間軸を扱い、近い存在がぶつかり合い、余韻のあるラスト…。『ブルーバレンタイン』との共通項目がズラズラっと並ぶ。
まずは冒頭のゴズリングを背中から追ったスタイリッシュな長回しにしびれる。
導入部としては申し分ない。指でOK
加えて音楽のカッコよさも貢献していると思う。

 何気に渋い脇役たちに混じりデイン・デハーンのスター性がキラリと光る。
この監督は観客の感情に不快なまでに入り込むのがうまい。

フォト


 ただ、展開にモタつきを感じる。上映時間が141分と長いには長いのだが、じっくり描いているためか、後半に仕切りなおして描き始めるからか。どこかに一工夫あると違ったかも知れない。

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