『
L.A. ギャング ストーリー』
料理を作る上で材料の良し悪しは大切だ。
しかし、
どれほど素晴らしい材料が揃っていても料理人の腕が味を左右するのは当然。
1940年代にL.A.に実在した伝説のギャング<ミッキー・コーエン>を題材に取り、キャストも一流どころを揃えながら
出来た料理がジャンク・フードとは…。
言葉を失う…とは、こういうときに使うのか。
『ゾンビランド』のルーベン・フライシャー監督ゆえ、それなりに期待したのだが、どうにもこうにも(脚本、演出含め)
説明するための映画でしかなかった気がしてならない。
時代を感じさせる衣装や美術、派手な銃撃戦など“表面的”には納得させるものがあるかもしれないが、中身に乏しい。
ともかく人物描写が浅いのだ。
ミッキー・コーエン役のショーン・ペンとジョン・オマラ巡査部長役のジョシュ・ブローリンはそれなりに“仕事”をしていたと思うが、本作のキーマンはジェリー・ウォーターズ巡査部長役のライアン・ゴズリング。
ぶれないコーエンやオマラと違い、価値観に揺らぎのみえるウォーターズこそが主人公足りえる。しかし彼の描写の不味さが致命的。グレイス・ファラデー役のエマ・ストーンと共に輝きが感じられない。この責任は決して小さくないと思う。
正義と法を両天秤にかけたら正義が重いといいたいのか?
その理屈は理解できるが、代償がぬるい。
個人的には今年のワースト候補。
ところで、有楽町駅付近で面白いものと遭遇。
まるでパワードスーツ?
『ガシーン、ガシーン』と近づいてきました。
皆、珍しそうに(私含めて)写真に収めていましたとさ。
(実際、なんだったんだろう?)
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