観るかどうか最後まで迷ったのだが、アカデミー賞衣装デザイン賞受賞なので「抑えておくか」という気持ちで…(少し前に観たのですが…)
『
アンナ・カレーニナ』
よほどこの二人は相性がいいのか、キーラ・ナイトレイとジョー・ライト監督による3度目のコラボ作品。
イワン・クラムスコイ作<見知らぬ女>もアンナ・カレーニナがモデルと言われているほど有名なトルストイの原作の…幾度目か分からない(笑)映像化。
これだけ映像作品が多いと、
どこかで差別化を計らないと新鮮味は出せまい。
19世紀のロシアの社交界で<愛に既得権はない>とばかりの奔放な愛情表現のリスクは、現在とは比較にならないほどであろうことは容易に推測はつく。
<人生は舞台だ>
そういう意図なのか、ジョー・ライトが取った手法は映画なのに
舞台装置を観るような仕掛けに満ちたトリックを多用。面白い試みだし効果はあると思うが、逆に<作り物>を強く感じさせてしまい客席とスクリーンに距離が出来てしまった印象も…。
アカデミー賞衣装デザイン賞を受賞しただけあり、衣装の見事さは言うまでもない。
まるで着せ替え人形のようにため息が出る衣装のオンパレード…。
他に美術セットの絢爛豪華さもひと時の夢心地を味わうことが出来よう。
だが、キーラの<これでもか!>という熱演は伝わるもののどこかしっくり来ない。
終始流れる優雅なスコアも魅力的だが、耳障りに感じる瞬間もある。
…そう、全てがToo Muchなのだ。
個人的感覚の差なのかも知れないが、
“装飾”が理解を邪魔している印象も否めない。
蛇足だが、骨折した馬を殺すのは思いやりの表現。
競馬をたしなむ人には常識だけど<予後不良>となるための処置。

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