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2013年04月28日00:18

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『セディック・バレ 第一部:太陽旗/第二部:虹の橋』

『セディック・バレ 第一部:太陽旗/第二部:虹の橋』


『第一部:太陽旗』

 日清戦争後に日本統治下にあった台湾でこんなことがあったとは露知らず。
もちろん<台湾の日本化>が行われたことは多少知ってはいる。だが、ここまでの抗日運動や「霧社事件」には無知であった。(恥)
映画における啓蒙という意味ではとても役に立った作品ということが出来る。
第48回台湾金馬獎でグランプリを取り、台湾で大ヒットしたらしく実に堂々たる風格溢れる作品。
前編144分、後編132分とスケール感も大きい。

 地球上には様々な<ネイティブ民族>が<侵略者>に苦しまされた歴史がある。
北米のアメリカ先住民、南米のインディオ、豪州のアボリジニとあるように台湾には台湾原住民がいた。
つまりは世界中にある“その手”の英雄譚の一つ。

 面白いのは、いずれの先住民も刺青をして祝いの席では舞いを踊るということ。
先祖たちはつながりを持たなかったであろうが、奇妙な一致がユニークである。
人間の持つ根源的な何かが隠されているのだろうか…。

 <文明化>されることが決して<心を豊かにする>ことではないという着眼点が良い。
ここをもう少し押し広げていったら、更に深みが出たのではないかとも思う。

 日本からも安藤政信、木村祐一、河原さぶなど大勢参加しているが、どこか話し方や所作が現代的過ぎて当時の日本人らしくない。
まぁ些細なことかも知れないけど…。
モーナ頭目の若い頃と老けた頃の役者が違いすぎて最初別人かと思った。(戸惑ったのは私だけかな?)
原住民役で、日本でも知られるビビアン・スーも出演。
なんでも母親が原住民出身なのだそうで、この上ないリアリティを漂わせる。わーい(嬉しい顔)

フォト


『第二部:虹の橋』

 おそらく制作に名を連ねるジョン・ウーの影響なのかも知れないが、非ハリウッド映画としては迫力ある戦闘シーンが観られる。確かに“見もの”であるが、<全編クライマックス>は脚本上の起伏には乏しい。
オマケにエピローグがモタモタしすぎていて高揚した気分が萎えてしまう。バッド(下向き矢印)

 正直言って、上映時間の都合以外で二つに分けた意味が分からない。
第一部が<起承転>で第二部が<結>のみを受け持った印象。
第二部を一つの作品として成立させるなら、この中でドラマを作り出さないとならないのではないか?
その意味では、台湾人に理解あるスタンスを持つという小島源治(安藤政信)にその大任をもたせるのがベターな選択ではなかったかと思案するが、制作サイドの考えとは一致しないだろうな。

 今回の上映は監督たっての願いで完全版上映らしいが、インターナショナル版(短縮版)のほうが気になる。(もっとも、戦闘シーンばかりで人物描写が浅く酷評だったというベネチアやトロント・バージョンではなく、再編集後のアカデミー賞外国語部門向けバージョンだが。)

 作品の性格上致し方ないのかもしれないが、原住民の部族間争いも日中戦争も広義では“縄張り争い”という点ではなんら変わりないのではないか。
もう少しグローバルな視点で捉えて欲しい気もしたのは私が日本人だからであろうか…。
(最初の海外版編集の成否もこの辺に起因している気がしてならない)

 ただ、台湾の地の赤い桜の色彩活用はアイディアもの。桜



 話は変わりますが、二本で二本分料金を取られるのは理解できるとして、続けて鑑賞するのに休憩時間が短く、ランチを用意していなかったため、あわてて吉祥寺のドイツパン屋『リンデ』に駆け込みました。
http://www.lindtraud.com/

 在日ドイツ人の間では有名なお店らしいのですが、初体験です。(写真は撮っていません…)カメラ
かなり本格的な品揃えに思えました。
今度時間があるときにまたよってみよう!
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