”We are such stuff as dreams are made on,
and our little life is rounded with a sleep.”
われわれ人間は、夢と同じもので織りなされている、
はかない一生の仕上げをするのは眠りなのだ。
William Shakespeare『The Tempest』
小田島, 雄志(訳）シェイクスピア全集：白水社Uブックス36
p.124-125（第4幕第1場）より
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劇中、ナポレオンはシェークスピアの『テンペスト』に触れて、
「絶海の孤島に暮らすなんて、余にぴったりだ。
シェークスピアって預言者なんじゃないか」
というような台詞を言っているけれど、
確かに”国を奪われ追われたかつての権力者が、
娘とともに絶海の孤島に住み、
きわめてきた魔法学によって自分を追い落とした弟をこらしめ、
娘も自分も幸せを得て、帰国することとなる”という筋立ては、
脱出しようもない島に流されたナポレオンにとって、
希望に満ちた夢のような話ではなかっただろうか。
シェイクスピア作品中の名言は、
さまざまな作品に引用されることが多く、
主人公プロスペローのこの台詞も有名なもの。
改めて聞くと、やはり詩的で奥深い。
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