『
バーニーズ・バージョン ローマと共に』
自由奔放に生きたバーニー・バノフスキーの波乱に満ちた生涯のドラマ。
バーニーの若年(30歳ころ)から最晩年までを名優ポール・ジアマッティが演じきる。
なによりポール・ジアマッティの演技が素晴らしい。これに尽きるといってもいい。
メイキャップの力もあるだろうがカナダのアカデミー賞といわれるジニー賞でも、ゴールデン・グローブ賞でも主演男優賞受賞しているのが当然とも思える。
ダスティン・ホフマン演じる父親の女好きで飄々とした生き方も作品に面白みを与えている。
チラシにある
ロマンチック・コメディという謳い文句は苦心の跡と受け取った。(笑)
確かに三度も結婚しているのでロマンスはあるにはあるが、恋の自由というよりも身勝手な結婚生活という向きで捕らえた方がいいかも。
自分の結婚式で、“生涯の女性”を見つけた…なんて、なんとも情熱的な生き方だが相手を無視したバーニーに共感できるものはどれほどいるか。
失敗続きの結婚生活から教訓めいたものを感じ取ることも出来るが、意外性はあまりない。
一番相性が悪いと思っていたであろう相手が、傍目には<割れ鍋に綴じ蓋>で最も似合っている気もした。人生はままならない。
様々な要素が内包された映画で、それなりには楽しめるのだが、逆に言うと焦点かややボケている気もする。特にミステリーのパートは浮いてるように感じた。
身勝手で情熱的な男の切ないラストに涙する。
【未体験ゾーンの映画たち2013】の一環としてヒューマントラストシネマ渋谷で公開中
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