mixiユーザー(id:11939455)

2012年11月23日01:12

20 view

『のぼうの城』

『のぼうの城』

 歴史というヤツは面白い。
掘り起こすと嘘のような戦略や事実がザクザクでてくる。
無論、映画としてのフィクションはたっぷりまぶしてあるだろうが、この映画の題材も例外ではないようだ。

 震災の(というか津波の)影響で公開が遅れたというのが納得いくほど勢いのある<水攻め>シーンが見られる。
監督が二人だが、役割はハッキリしているだろう。
芝居担当の犬童一心に特撮担当の樋口真嗣。後者をあえて<特技監督>としなかったあたりの理由は定かでないが、それだけこの作品の比重が特撮にかかっているということなのだろうか。
(建築物に対して水のサイズが違うのが少し気になるが…)

 だからというわけでもないだろうが、かつて樋口真嗣が参加した『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』に通じるテーストがある。
黒澤明の時代劇にリスペクトしているのか、場面転換で<ワイプ>を使用して、農民や侍の描き方にも(届かないまでも)意識しているように思える。

 両軍首脳部の<大人の事情>が脚本をユニークにしているが、配役の生かし方や細部の詰めに甘さを感じる。
序盤に曰くありげに登場した成田(西村)、豊臣(市村)などがフェードアウトし、サブキャラとしては意味ありと思われる男の決意を軽々しく翻すあたりに作品全体を支配する軽さにつながってはいまいか。
また、酒巻(成宮)の身体能力も生かしきれていないように感じるのだが…。たらーっ(汗)

 そんな中で、豪腕の武士を演じた“ぐっさん”は<それらしさ>を感じさせて中々の拾い物。
しかし、なんと言っても本作は野村萬斎のための映画であろう。田楽のシーンはさすがの一言。
ここのみ身を乗り出して見入った。

フォト


政治家は今も昔も庶民目線が大切なのだと痛切に思う。



2 12

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2012年11月>
日 月 火 水 木 金 土
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 

最近の日記