『
ハンガー・ゲーム』
“未来の希望”であるべき子どもの生きにくい時代を象徴するかのような作品。
独裁国家の悪の部分は、現実社会の歪みを極端に示していると受け取れるし、世の中の狂気をゲーム世界に置き換えてみせるのは良く分かる。
しかし、
なぜ12〜18歳がターゲットにされるのかは明確ではない。
そもそも12歳と18歳ではハンディがありすぎる。
観客層とダブらせたいだけの仕掛けに思えてならない。
それより、24人が最後の一人になるまでのサバイバルを繰り広げるのをテレビ観戦するのは退屈…というか気が長すぎるのではないか。
野球やサッカーでも分かるように2〜3時間程度がエンタメ向きだろう。
映画だって2時間前後が多いのは人間の生理的なものに起因していると思われる。
それを数日かかるゲーム…しかも
いつ<見逃せない瞬間>が起きるか分からないのに、このゲームが成立しているというのは納得しがたい。(金網デスマッチの方がましなのでは?)
ゲーム敷地内を出ないようにしたり、スピードアップを図るための<仕掛け>があるが、あれだけの技術力があれば<一次産業>の効率化はもっと図れるはず。
科学技術を誤った方向でしか使えないことへの皮肉や警鐘なのか?
もちろん、いかなる絶望的な状況でも希望を失わないようにという狙いは承知の上の苦言だが…。
『ウィンターズ・ボーン』と同様に妹のために頑張る姉ちゃんというハマリ役(?)のジェニファー・ローレンスがいなかったら印象はずいぶん違ったものになったであろう。
ハンディカメラを多用した臨場感の演出や、この手の作品につき物の<
司会者の胡散臭さ>は納得。

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