『Chronicle』
シアトルに住む気弱な高校生アンドリューは、病床の母とぐうたらでアル中のオヤジと暮らしている。
生活の全てを記録しようとカメラを回し始めた矢先に、従兄弟と学友とで出かけた謎の坑道で超能力を身につけてしまう。無邪気に力を試し始める三人…。
やがてモラルをはずれエスカレートするあたりから三人の関係にズレが生じてくる。
POV(ポイント・オブ・ビュー)形式で描かれる低予算SF映画。
POVといっても「手ぶれが酷くて酔いそう」とか言うことではない。
アングルの制限を取り払うための工夫もあり、さほど窮屈感はないかと思われる。
時として「
都合のいいカメラアングルだなぁ」とは思うけど。(笑)
体つきは大人でも心は未熟という高校生に設定したのはよく分かる。
また、誰しも思うのかもしれないが、「もしもテレキネシス(念動力)が使えたらこんなことをやってみたい」という悪ふざけを次々に実践してみせるあたりも高校生気分をよく表現している。
超能力シーンの表現に
大友克洋の『童夢』や『AKIRA』を思い起こす人も少なくないだろう。
『AKIRA』の実写映画化が噂にあがっているが、きっとこんな感じになるのではと思わせる。CG合成しているのがバレバレなくらい安易な箇所もなくはないが、低予算を感じさせない中々のアイディアものと言っていい。
冒頭、哲学者の一説の引用でも分かる通り、ご多分に漏れず<大きな力>の制御や精神面とのバランスが主眼になっている。
疑問点が残る脚本の甘さや90分程度の内容ですら冗漫に感じる部分もあるが、これが長編デビューとなったジョシュ・トランクの今後が楽しみだ。
オフィシャルサイトはフェイスブックみたいなので、トレーラーだけ貼っておきます。
余談ながら英国盤ブルーレイには日本語がついています。オマケにエクステンデッド・バージョンもね(といってもほんの数分長いだけだが…)。
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