『
ロック・オブ・エイジズ』
ゲラゲラゲラ…。
あまりの下品さに顎をはずしそうだった。
80年代ロック・ナンバーで仕立てたミュージカルを『ヘアスプレー(2007年版)』のアダム・シャンクマンが映画化。
80年代、MTVの登場で音楽を取り巻く環境もがらりと変わった。
産業ロック、ヘアメタルなどと揶揄されながらも一攫千金のアメリカンドリームが花開いたのもこの頃だったと記憶している。
そんな夢見る一人がライブハウスで働くドリュー(ディエゴ・ボネータ)であり、オクラホマから出てきたシェリー(ジュリアン・ハフ)。
基本は夢をあきらめずに努力するサクセス・ストーリーであるが、ありきたりにならないのはキャストの豪華さと下品なギャグ。
ガンズのアクセル・ローズがモデルと言われる<ロックの神>ステイシー・ジャックス演じる
トム・クルーズが今では落ちぶれて再起を願うというスリリングな設定。(笑)
ロックは悪魔の音楽と反対運動を繰り広げる市長夫人パトリシア・ウィットモアを演じる
キャサリン・ゼタ=ジョーンズ。
ステイシーの敏腕マネージャーの
ポール・ジアマッティ。
ライブハウスのオーナーに
アレック・ボールドウィンと、その従業員に
ラッセル・ブランド。
曲の使い方が『glee』や『アクロス・ザ・ユニバース』を思わせるが、それらに比べお下劣さが差別化を図っているように思える。
ラッセル・ブランド(『寝取られ男のラブ♂バカンス』、『伝説のロックスター再生計画!』)がクレジットの3番目に出る時点でそれとなく理解はできるが、トム・クルーズやキャサリン・ゼタまで(!)とは思いもよらなかった。(爆笑)
主役のふたりが消し飛ぶほどのインパクトで大笑いしてしまった。
映画を彩るナンバーはデフ・レパード、フォリナー、ジャーニー、トゥイステッド・シスター、ナイト・レンジャー…などなど、どの曲も耳に馴染んだものばかりで(Zガイ〜ズの歌以外)、うっかりするとセリフを読み飛ばしてしまいそうだったが、改めて「この曲ってこんな意味だったんだ」としみじみ感じ入ったりもした。
個人的に気に入ったのは「
モア・ザン・ワーズ」のハモリと「
ドント・ストップ・ビリーヴィン」!
ここで言う“成功”とはイコール<お金>じゃないことは見た人なら気がつくだろう。
それこそ今のアメリカが必要としていることに他なるまい。
試写会@よみうりホール
9月21日より公開
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